KAMMENNYI TSVETOKー棗猫の標本箱

"KAMMENNYI TSVETOK(カーミニツヴィートク)"は鉱物蒐集に関する個人的な覚え書きのBlogですFC2より引っ越しました。 サイト名は真の美しさを求め石の花を追い求める石工を描いたロシアの作家パーヴェル・バショーフの小説集の題名「石の花」のロシア語表記から採りました。 *当サイトの管理人は著作権を放棄しておりません、文章及び画像の無断転載はご遠慮下さい。

第20回 国際宝飾展(IJT)簡単レポ

先月21日から25日まで四日間開催された第20回 国際宝飾展の簡単なレポを上げたいと思います。

さて、ご存知のとおり昨年末から世界的に近年まれに見る大不況の影がさしてきました。

もっとも不況の影響を受けやすいのがこの宝飾業界です。

冬の時代を象徴するかのように初日から大手チェーン店破綻のニュースが会場を駆け巡り、土壇場で出展辞退した業界大手のブーススペースががらんと空いていたりと会場には初日から何やらどんよりとした空気が…

今回は全体に細かいコマでの出展が多く従来出展していた業者が減った分、新規の業者が増えた様に思われます。

午後になってから、即売会場の感のあるB会場のほうにはやっと活気が出てきましたが、普通は混雑する初日も例年に比べて明らかに人出が少ない印象でした。

肝心の宝石の方はというと、今回会場で目についたのはチョコレートパール。

数年前から市場に出ている真珠(主に黒蝶真珠)を人工的に処理してブロンズ~

チョコレートブラウンにしたもので、シックな色合いが素敵です。

あとはカラーストーンのマルチ(色石多色使い)が復活の兆し。

既に一通りのジュエリーをお持ちの方に新たな切り口として「色の遊び」を提案しようという狙いがあるのでしょう。

半貴石の華やかな色合いは不況の暗い雰囲気を和らげてくれますし、カラーセラピー的な癒しの効果も期待できそうです。

モチーフはアンティーク風の繊細なものに加え、ネイチャー系の花や植物、動物もちらほら、メンズやアクセではトライバルやゴス風味のモチーフも。

パワストーン,ヒーリングなど「癒し」をテーマにしたもの、原点回帰なのかトライバルの流れか「和」のテイストを打ち出したものも目立ちました。

石材的には特に目新しいものは見当たらず(^^;

面白かったのは瑪瑙系の石をくりぬいてアクセサリー用のチェーンパーツを作って出していた業者さん、樹脂ではよく見るパーツですが天然石だと高級感が出て組み合わせ次第で素敵なジュエリーが作れそう。

他にぱっと目に入ったのはギンギラギンの「レインボークオーツ」なるルース、これは細かいカットを施したクリアクオーツの底面にアクアオーラのようなコーティングを施したもの。

個人コレクション用としては、何故かB会場の片隅で売られていたヘマタイト入りガネーシュヒマール水晶(原石)とレアストーンを置いている甲府の石屋さんのブースで見つけた山梨の乙女鉱山水晶のルースとカメレオンオパール

出展社の一員なので仕事の傍らにちょこっとのぞいて回っただけで余り購入する気もなかったのですが、目に入るとつい…悪い癖です。(笑)

では恒例のIJT名物のバブリーなものたちを

プラチナの花束

プラチナギルドブースの「プラチナブーケ」

これでブーケトスやると確実に怪我人が出ますw

ダイヤで出来たハート

ダイヤで出来た「ハート」合計何キャラットあるのでしょう?