KAMMENNYI TSVETOKー棗猫の標本箱

"KAMMENNYI TSVETOK(カーミニツヴィートク)"は鉱物蒐集に関する個人的な覚え書きのBlogですFC2より引っ越しました。 サイト名は真の美しさを求め石の花を追い求める石工を描いたロシアの作家パーヴェル・バショーフの小説集の題名「石の花」のロシア語表記から採りました。 *当サイトの管理人は著作権を放棄しておりません、文章及び画像の無断転載はご遠慮下さい。

IMAGE 2010 東京ミネラルアート& ジェム展レポ

会場の風景

IMAGE 2010 東京ミネラルアート& ジェム展 二日目に行って参りました。

当日は久々の晴天、自律神経がイカレている所為で気温が良く分からない私は厚めのジャケットを着ていって大後悔6月のショーと違ってクロークが無かったのです。

会場に入ると6月のショーより人が少なめ、比較的ゆったりと石を探せます。ショーの性質上加工品が中心、数珠ブレスや手作り風のアクセ等に混じって原石が売られています。

今回は久々にパキスタン系のお店で収穫あり、まず仲間内で密かに「スペシャル親父」と呼んでいるミネラルフェア常連のお店で変てこな水晶を発見。

水晶ポイントをシュガーコートの様な白い層が覆っている結晶で他の産地では似た物を見かけたことがありますがパキスタン産では初めて見ました。

親父さん曰く「New find!very Very Special !!」だそうなので良さそうなのを選んで購入、もう一つ気になったのがミントグリーンのフクサイト内包の緑水晶、このタイプの水晶を久々に見ました、クリソプレーズを連想させる爽やかな緑の水晶は以前はちらほら見かけていたのですがいつか入手しようと思っているうちに絶産となってしまいました。

今回のものは以前見た様な単結晶ではなく小さなポイントが集合した群晶タイプ。

凄く欲しい…けど…値付け高いよぉ親父さん。

割に合わないと判断した群晶は諦めて分離結晶の均一皿の中から気に入ったものを探し出すことに。

もう一カ所私が勝手にカルザイさん(何となく似てる)と呼んでるお店で母岩付きのマスカットグリーンの蛍石と母岩付きのルビーの原石を購入、いつも買っているのを覚えていてくれたのか値切っていないのに蛍石分を負けてくれました、ありがと!

もう一件会場奥のパキスタン系のお店では子供の拳大のバイカラーの蛍石が1諭吉位で売られていました、持っているので買いませんがこれはお買い得でした。

化石は少なめでしたが、ついつい欲しくなるのがアンモナイト、気がつけば表面アラゴナイト化した虹色アンモちゃんをルースとペンダントで購入、ペンダントは値段の割にしっかりとした造りなのが気に入りました。

それとは桁違いの宝石質のアンモライトを扱うお店も幾つか出ていました、虹色の出る小さなかけらで3500円くらい。

眺めていたら「それは特にお勧めです」と薦められたのは直径15cm程のアンモライト化した美しい完全標本、お値段は安くなって46万円也。

奇麗だけど、無理です庶民の私にはとても買えませーん。

欲しいけどこれも予算の都合で手が出せなかったのはマクニールミネラルさんのブースに出ていたコレクターリリースのイリノイの青い蛍石、完全結晶でキャビネットサイズの凄く良い標本でした。

アクセサリー系で面白かったのは、インクリュージョン水晶やローズクォーツを丸ごとくりぬいた指輪。

価格は一律ですがよく見るとギラライト入りやインディゴライト入りの青水晶のものもあり、ちょっと面白い装飾品になっていました。

ギラライト入り水晶と言えば以前この石を買ったお店に幾つか原石が残っていました、確認するとやはり産地はセアラ州との事。

このお店にはクリストバライト入りアメシストを磨いたルースをなんかもありました、透明な紫の中に白い球状結晶が入ったルースでこれもなかなか面白いものでしたがカラット売りなのでちょっと高めかな。

なんだかんだでちょこちょこ購入したのがこの石達、追々ご紹介して行きたいと思います。

IMAGE2010での収穫品

以下今回目についた石達メモ

・シャトヤンシーが出るネフライト、角度によって濃淡2色に分かれて見える為、陰陽猫目石と呼ばれて居るとの事ー台湾産

マダガスカルのレッドファントム水晶の輪切りルース

・証明書?付き隕石ー2000~3000円くらいでGAOやらなんやら売っていました、同じブースで火星の石なるものも出てました。

・乙女水晶の日本式双晶ーブランドものなのでさすがにお高いです。

・イリスアゲートルース

・ブラジル産謎の新種?フェルドスパー

・風化でシュールな彫刻の様な形状になった砂岩(産地確認し忘れた)