130億キロ彼方の太陽系の新しい家族?
先日冥王星の外側にも太陽系の天体がみつかるのではないかと書きましたが、早くも太陽系の新しい家族が見つかった様です。
大きさは冥王星の約3/4、遠大な楕円軌道を描いて太陽を周り一周するのに15,000年かかるそうです。
現在地球から130億キロ彼方に位置するこの新しい天体(未だ惑星との認定はされていないようです)は「セドナ」という仮の名で呼ばれています。
「セドナ」とはイヌイットの海の女神の名で、婚姻を拒み続けたセドナが海燕の精に騙されて求愛を受け、父が彼女を救おうとしたが精霊の祟りにあったため彼女を海への生け贄として捧げたという伝説があり(その残忍な性格を恐れた父に海に落とされたという異説もある)その際彼女は父に因って片目と指を失ったとされています。
また失われた指からはアザラシやクジラが生まれ、やがて彼女は海底に住まい海の支配者となったと伝えられています。
セドナは「荒ぶる海の女神」であり海の死者を支配する「冥府の女神」なのです。(セドナは愛犬との間に子を成したとも言われ、その子供達こそイヌイットの先祖だと言う伝説も有ります)
天文学者達は何故この荒ぶる海の女神の名前を思い付いたのでしょう、環境破壊と戦争が渦巻くこの時期だけについ深読みしてしまいたくなります。
明日の正式発表が楽しみです、遥か彼方の宙に浮かぶ隻眼の女神が何時の日かその姿を私たちに見せてくれる時が来るのでしょうか。
■セドナの伝説