KAMMENNYI TSVETOKー棗猫の標本箱

"KAMMENNYI TSVETOK(カーミニツヴィートク)"は鉱物蒐集に関する個人的な覚え書きのBlogですFC2より引っ越しました。 サイト名は真の美しさを求め石の花を追い求める石工を描いたロシアの作家パーヴェル・バショーフの小説集の題名「石の花」のロシア語表記から採りました。 *当サイトの管理人は著作権を放棄しておりません、文章及び画像の無断転載はご遠慮下さい。

第二十二回国際宝飾展(IJT)レポート

1月26日から29日にかけて開催されたIJTに行ってきました、人入りの方はまぁまぁ、昨年のJJFの惨状に比べればましな方。卸中心のA会場は宝飾の他に時計、何故か高級小物コーナーと言う名目でバッグなんかも出展していてなんともおかしな感じです、宝飾と時計だけでは会場が埋まらなかったということなのかな。

小売りOKのB会場は結構にぎわっていました。

NEWSでも報道されていましたがアジア系の観光客らしき姿をあちこちで見かけます、お買い物ツアーに組み込まれているみたいですね。

今年目立ったのが地金に細かいカットを入れる事によりダイヤのキラキラ感を再現したもの、また地金をコーティングして鮮やかな色をつけたものもありました。

高騰しているプラチナにかえて同じ白金属のパラジウムを使ったチェーンも出ていました。

石材では相変わらずブラックダイヤを使ったものが目立ちます、果たして商品売れているのかな?

パライバトルマリンもあちらこちらで見かけますがアフリカ産らしき色がやや薄めものが殆どです。

面白いなと思ったのが「ユーズドルース」として一度使用された宝石を販売しているお店が有った事、これからは宝飾品もリサイクルの時代なのかも。

エコと言えば溶岩を磨いてジュエリーの素材にした「ナチュロック」も出展していました。

多孔質である事を生かしてアロマオイルを垂らし香りを着ける事によってアロマテラピー効果を得られるとの事、売上げの一部を寄付する事に依って購入するだけでエコ活動に参加出来るというのも売りの一つ。

耐久性や希少性から宝飾素材と言われると疑問符が浮かびますが、自然の風合いを生かした素材としては興味深い。

もう一つ目についたのが数珠ブレスの投げ売り、水晶や瑪瑙系の石を使ったブレスが数百円単位で売られています手に取ってみると品質的にはお値段なりの物でした。

ヒマラヤ水晶原石などヒーリンググッズとして販売されていましたが、この辺りのものは「宝飾展」に並べるものなのか?という素朴な疑問も浮かんできます。

さて、自分用のお買い物はルース。

普段ピンクの石に惹かれる事は少ないのにハートシェイプのカットの美しさに負けて「モルガナイト」をついつい購入、他にはSilkyな独特の質感が面白いヘソナイト、色が奇麗に出ている「サフィリン」よく見たら内部に欠陥が見られますが安く買えたからまぁ良いや。

もう一つ「カメレオンジルコン」は変色の実験がしたくて買いました。

この石は熱を与えるとライトブラウンからオレンジに変色するそうです、後日実験レポート載せますのでお楽しみに。

購入しなかったけど面白いなと思ったのはパキスタンのピンクフローライトを奇麗にカットしたもの、ルチルクォーツでないルチル(金紅石)単体のルースもありました、小粒だけど紅が奇麗に出ていたのであれは買っておけば良かったかな~。

今年は何故かピンク~赤系の石にばかり眼が行ってしまいます、そういえばクンツァイトもあちらこちらで大きなルースが安価で出ていました。