KAMMENNYI TSVETOKー棗猫の標本箱

"KAMMENNYI TSVETOK(カーミニツヴィートク)"は鉱物蒐集に関する個人的な覚え書きのBlogですFC2より引っ越しました。 サイト名は真の美しさを求め石の花を追い求める石工を描いたロシアの作家パーヴェル・バショーフの小説集の題名「石の花」のロシア語表記から採りました。 *当サイトの管理人は著作権を放棄しておりません、文章及び画像の無断転載はご遠慮下さい。

方珪石入りアメシスト

amethysts.jpg

寝込む前に荻窪で入手した石です。

この石ず~っと探していたのだ、凄く不思議でしょう?

アメシストの中に浮かんでいる丸い玉は>方珪石(クリストバライト)表面に焦げ目の様に付着しているのは蛍石です。

以前WEBの写真で見かけて興味を惹かれ探していたのですが、内包物の正体が何か解らずなかなか見つけられなかったのです。

やっと出会えました。

方珪石は水晶(石英)と同じ珪酸鉱物の一つですが結晶温度が異なるためオプシディアンやアメシストの中に球顆状など様々な形状で含まれることが有ります。

方珪石がオプシディアンの表面に花の様な模様を描き出したのがときおり見かける雪華黒曜石(Snow Flake Obsidian)です。


写真のアメシストの産地はRIO GRANDE DO SUL/BRAZIL。

以前見つけたのは半分に割れたポイントで値段も高かったので断念したのですが、これはほぼ完璧なポイントでしかも激安!

深い紫の中に浮かぶ丸い玉、ファンタスティックで愛らしい自然の造形にただ々脱帽です。

後日追記:内包物はカルサイト(方解石)だと判明しました。

詳しくはこちらの記事をご参照ください。