KAMMENNYI TSVETOKー棗猫の標本箱

"KAMMENNYI TSVETOK(カーミニツヴィートク)"は鉱物蒐集に関する個人的な覚え書きのBlogですFC2より引っ越しました。 サイト名は真の美しさを求め石の花を追い求める石工を描いたロシアの作家パーヴェル・バショーフの小説集の題名「石の花」のロシア語表記から採りました。 *当サイトの管理人は著作権を放棄しておりません、文章及び画像の無断転載はご遠慮下さい。

第18回東京国際ミネラルフェア

ずっと放置気味で済みませんでした。

何故自分は石を集めているのかなどと考え込んでしまい、結局「単に石が好きで良いじゃないか」との結論に(苦笑)

まさに下手な考え休むに似たりですね。


さて、いよいよ昨日6/3から新宿で恒例の東京国際ミネラルフェアが始まりました。

しかし会社勤めの悲しさで、今年も初日参加は叶わず泣く泣く2日目の本日ちらっとだけ覗いて参りました。

しかも仕事の絡みで午前中は自宅で作業、出かけても夕方5時には自宅に戻っていないと不味いという時間制限付き(涙)

本番は明日、今日は下見のみというつもりで、とりあえず会場に向かったのは良いのですが会場について唖然としてしまいました。


何だこの混雑は!人、人、そして人。


見取り図を見ると第2会場が廃止され、全ての業者を第一会場に無理矢理押し込んだ為に例年より通路が狭くなっている様です、そこに大勢の人が集中しているものだから、もうぐちゃぐちゃ……


本気で帰ろうかと思いました(TT)


すれ違いも困難な通路を何とか通り抜け、時折出物が見つかるイタリアの業者のブースに向かうと、そこには救いの女神が…某石サイトの管理人写真の名手Kさんです。

Kさんと私は石の趣味が似ているので、好みのお店も共通しています、彼女が親切に案内して下さらなかったら今回何の収穫もなく帰った事間違いなしです、ありがとうKさん。


さて肝心のミネラルショーですが、初日に行けなかった所為もあり私的には今回は余り目を引く物が無かった様に思います。

じっくり見れば良い石が見つかりそうなブースもあるのですが混雑が酷すぎて落ち着いて選ぶ事が出来なかったのです。

政治情勢の為か中国の業者さんが少なめ、エピドート付きの中国水晶の群晶や湖南省の螢石などが出ていましたが新産のものは無さそうです、いつも覗いているパキスタンの業者さんのブースも今回は今ひとつでした。

ぎおん石さんに桜石の母岩付き標本があって散々迷いましたが今回は見送り、会場奥の海外ブースで綺麗なアンモナイトが廉価で並んでいて誘惑されましたがこちらも見送り、経験上迷うときは止めておく方が正解なのです。

特別会場では既に話題になっているレインボーガーネットがお披露目、研磨されたルースなども並んでいて久々に現れた国産の鉱物界のスターは依然として人気がある様でした。(今回の主役海サソリは形状が好みではないので余り見ていない)


結局、今回フェアで購入するつもりだった探し物は全く見つからず、その代わりサムネイルサイズの面白い石を見つける事が出来ましたので数点購入、例年になくお財布に優しいフェスでありました(笑)


◆本日のお気に入り

(写真は全てクリックするとVGAサイズで見られます。)

初台愛石館さんにて購入

fluoquarzs.jpg

Fluorite&Quartz/Yao gan Xian Mine/Hunan/CHINA

もう一つクラスター状の螢石が水晶の先端に付いているタイプと迷ったのですが螢石の色が綺麗なのでこちらを購入、お財布に優しいお値段でした。


◆本日のやられましたorz

某チリの黄鉄鉱屋さんで購入

pyrite1s.jpg

アクロバティックな形状が気に入って購入した黄鉄鉱結晶ですが、この結晶は実は…

pyrite2s.jpg

夜になって仕事が終わってから、この結晶をしみじみと見ていると結晶の接合面がおかしいのに気がつきました。

隙間があるし何か白っぽい汚れが付いている、これってもしかしたら

ちょっと隙間をつついてみると見事にパックリ、結晶同士の接合部分には接着剤の痕がくっきり。

もう一個買った小さい方の黄鉄鉱の双晶も接着している可能性が濃厚、常連の業者だからと良くチェックもせずに買ったのが悪かった。

会場で気づけば返品したのだけど明日持って行っても、私が割ったのでは無いと言う証拠が無い、勉強代を払ったつもりでこの石は取っておきます。

フェアにはこうしたリペア品も結構混ざっていますので、皆さんはこういう事が無い様に気をつけて下さいね(特に自分!)


取りあえずは本日ここまで。。