サン・マリー・ショー雑感
各鉱物店の今年のサン・マリー・ショーの新入荷商品の売り出しも一段落したようです。
サン・マリー・ショーとはフランスの北部アルザス地方の小さな町SAINE-MARIE AUX MINで毎年開かれるミネラルフェア、場所柄、イーダーオーバーシュタインをはじめとする磨き物やヨーロッパや東欧の原石関係が強く、私の様な欧州ものの石が好きなコレクターはついつい気になって各店をチェックせずには居られないという罪作りなフェアなのです。
さて、今回も売り出しに合わせ「自分の」石を探すため標本系のショップを中心に横浜Tian→荻窪タイムゾーン→ミネラルコレクティング→初台愛石館と廻ってみました。
そのうち数店のお店の方が言ってらしたのは原石に関しては「今回はこれと言った目玉が無かった」という事、原石はかなり少なかったそうで殆ど早い者勝ちの様相を呈していたとの事、出展で目立っていたのはルーマニアなど東欧圏からの出展者であったそうです。
ちょっとショックだったのは前回ツーソンで話題だったマダガスカル産の螢石内包水晶が前回よりも安く店頭に出ていた事、あの石が欲しくて走り回った私の立場は?(^^;
新しく産出された理由では無さそうなので、値上がりを期待して業者が抑えていた分が一挙に市場に出回ったのかも知れません。
螢石水晶は表面が磨りガラス状の為、実際に見ると意外と地味、その辺を考えてか今回は前回余り見かけなかったポリッシュしたポイントも出ていました。
いずれにせよ産出そのものは少ないので未だ持って居ない方は今が入手時だと思います。