アルザスから来たお饅頭??
さて写真は今回サン・マリー物の中から我が家にやって来たルーマニアのカルサイト。
深いダークグレーの色合いはブーランジェ鉱(Boulangerite)によるものです。
毛鉱に似た細かい針状の結晶を作る事で知られているブーランジェ鉱は鉛・アンチモンによる硫塩鉱物です、単独の結晶は台所のステンレスたわしに瓜二つ、しかしカルサイトとコンビを組むとなかなか魅力的な結晶を生み出す様です。
このタイプのカルサイトの中には美しい花弁状の結晶を作るものもあり、そのレースを重ねた様な繊細な美しさには目を奪われます。
そちらのタイプにもかなり惹かれたのですが、この石を見たとたんそのユーモラスな外観に一目惚れ。
良~く見ると繊細な花弁状の結晶が重なって不思議なテクスチャーを生み出しているのですが、ぱっと見はどう見ても「おはぎ」。
表面に所々付いている水晶はうっかりくっついてしまったご飯粒の様です。
カルサイトは全体にそう感じるのですが、見てるとほんわかと優しい気持ちになる人懐っこい印象の石です、ただいま私のお気に入り石の一つです。