KAMMENNYI TSVETOKー棗猫の標本箱

"KAMMENNYI TSVETOK(カーミニツヴィートク)"は鉱物蒐集に関する個人的な覚え書きのBlogですFC2より引っ越しました。 サイト名は真の美しさを求め石の花を追い求める石工を描いたロシアの作家パーヴェル・バショーフの小説集の題名「石の花」のロシア語表記から採りました。 *当サイトの管理人は著作権を放棄しておりません、文章及び画像の無断転載はご遠慮下さい。

チベットの蛍石

チベットのフローライト

Fluorite with Quartz/Tibet

写真の石は蛍石と水晶の共生標本です。

写真(上)は紫の蛍石にピントを合わせていますが水晶自体も表情豊か、下の写真をご覧頂くと解るのですが、表面を細かい微結晶が覆い、透明な水晶の上を黒い鉱物(おそらくグラファイト)が覆って層を作っているファントムクオーツです。

水晶部分

この石はチベット高原から私の手元迄やってきました。

今、この石の故郷で痛ましい事件が起こっています

チベット動乱」それは何十年もの間繰り返されて来た中国のチベットに対する人権蹂躙の結果です、このままではオリンピックの祭典の影で一つの民族が滅んでしまうかもしれません。

一見遠い地で起きた私たち自身には何の関係もない話に思えますが、様々な矛盾を孕みつつ急激に発展した中国経済に私たちは消費者として強い関わりを持ってしまっています。

異常に安い製品の裏に何があるのか、時には考えてみるのも大切なのではないでしょうか。

時を経て層を重ね、暗い闇に覆われながらも色鮮やかな「石の花」を咲かせているこの石の様に、彼の地に自由と平和が訪れる事を祈ります。

Give Peace a Chance!

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ダラムサラ、ネパール、北京などチベットの現場の近くで活動されている方々のBlogを中心にピックアップしています。「今何が起きているのか」「過去に何が有ったのか」是非目を通してみて下さい。