第21回 国際宝飾展 (IJT2010)簡単レポ
一月も終わろうというのに、ようやっと新年初めてのアップです。
今年もマイペース更新ですがどうかよろしくお願い致します。
さて、一月の話題と言えばビッグサイトで開催される「国際宝飾展」
今年は昨年来から宝飾業界に吹き荒れる大不況の中での開催です、大氷河期到来で業界の売上げ規模は最盛期の半分にまで落ち込んでしまいました。
会場内に入ってまず驚いたのは企業の商談用ブースであるA会場のスカスカぶり。
今年は出展を見合わせた大手も多く、その為か広い会場を仕切って1/3を国際時計展として使用してもまだ余裕がある状態。
見て回った印象ではいよいよ宝飾とアクセサリーの境界が曖昧になってきたなと言う印象、海外ブースもコスチュームジュエリー的なアイテムを取り扱う業者さんが増えています。
その反面で一時品位の低い地金を使ったジュエリーが出回りましたが、相場が少しだけ落ち着いた影響でプラチナや18金の商品が市場に戻ってきたのは良い傾向です。
在庫一掃セール会場と化しているB会場の方はというと、パワーストーン系ショップが順調に勢力拡大、大きな水晶のクラスターが並んでいたり数珠ブレスが山積みになっていたり。
ホワイトセージを売っているお店までありました。
普通の宝飾業者のお店でもメノウや半貴石を使ったアクセ感覚のお手頃な商品が目立ちます。
こちらの会場は、奥様や学生さん観光客らしき人々がお買い得品を物色する姿が多くまぁまぁの人出でした。
石材で今回目についたのはまたもや「ブラックダイヤ」
キムタクの影響で再度人気に火がついたビーズネックレスに加え、ルテでメッキを施した地金に細かいメレをパヴェ状に埋め込んだ物や数キャラットの大粒の中石を使ったものなど一気にヴァリエーションが増えました。
普通のダイヤに比べて値段が安い事(殆どが放射線処理石)、飽和状態のレディスジュエリー市場からメンズにも売り込める事などが人気を呼んでいるのでしょうか?それとも人気を当て込んで去年仕入れすぎた分がセールで出ていただけなのかな?
珍しいところではメロパールを展示している業者さんがありました。
メロパールはハルカゼヤシガイという巻貝に出来る真珠で暖黄色系~オレンジ系の大粒な玉が採れます、養殖出来ない為非常に稀少な物で表面にコンクパールと同じ様な火焔パターンが出る物もあります。
しかし知識として珍しいとは知っていても金柑やピンポン球くらいの球がごろんと転がされて展示してあると、姿が真珠離れしすぎていてお宝には見えません(笑)
今回は時間がないのでピンポイントで昨年買い損ねたオレンジカイアナイトのルースを探していたのですが、残念ながら好みの物が見つからずやはり石は目についた時が買い時な様です。
それにしても今年はIJT名物の「意味も無く豪華」な展示物も無く何とも寂しい限りです。
少しは景気が良くなってくれると良いのですが…