黄昏のオレンジ
名前で分かる通りブラジルのミナス・ジェライス州北部で2006年7月に発見された水晶の一種で、採掘された1,500kgのうち宝石質のものはたった5kgしかなかったとの話。
この辺は話半分としても、あまり見かけないルースなのでセール価格で入手できたのは幸運でした。
わずかにとろみがかったオレンジは黄昏時の空のよう「サンセットクォーツ」と云う名前はなかなかセンスの良いネーミングです。
オレンジ色の水晶と言えば「ララジンニャ(タンジェリーナ)」を思い出します。
ぱっと見は似ていますが「ララジンニャ」は表面の鉄分によるコーティングによる発色なので磨いてルースにした場合は無色透明です。
サンセットクォーツのオレンジは細かい針状の内包物*の影響によるもの、高倍率のルーペで内部を良ーく見ると細かい繊維状の内包物が観察できます。
完全なクリアでなくかすかにミルキークォーツの様なとろみがあるのもこの為です。
下はルースを太陽光下で正面から撮った写真ですが、日にきらめく繊維状の内包物がかすかに確認できるのですが…これJpeg画像で分かるかなぁ。(クリックするとVGAサイズになります。)
このサンセットクォーツ、採掘された宝石質の石の殆どはアメリカのTV通販で売れてしまったらしい、こういう変わり種水晶を通販で気軽に買えてしまうところが面白いですね。