天から落ちてくる神
先日購入した石を整理しようと標本箱を整理しています。
ひさしぶりにテクタイト、リビアングラス、モルダバイトなどのその生成に隕石が関わっている石達を取り出して、しみじみと眺めていたら先月末に山程の大きさの小惑星が地球のすぐ脇をすり抜けていった事を思い出しました。
すり抜けていった小惑星とは4179 トータティス(Toutatis)、2個に別れたサツマイモの様な形のこの小惑星は1989年に発見された時、地球の軌道近辺を通過するその特異な軌道から地球に激突する事も有るのではないかと懸念された天体だったのです。
今回2004/9/28(日本時間)の接近は約155万キロ*1と、この大きさの天体としては今世紀で最も接近した例(12世紀以来最大)となります。
今回の接近後もNASAでは引き続き”地球に害をおよぼす可能性”のある天体*2として観測を続ける一方最接近時には最大限の観測データーを集める計画であるとの事です。
トータティスのようなタイプの小惑星は惑星形成時の残存物と見られ惑星形成の過程を示すデーターが保存されている可能性がある為、今回の最接近で採取されたデーターからの今後の研究成果が期待されています。
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