石の中の絵、絵の中の石
Shattuckite in Quartz/Kaokofeld/Namibia
「シャッターカイト入り石英」のタンブルは白い石英の中にブルーと緑が溶け込んでいる綺麗な石です、模様を生かしながら上手く磨けば個性的なジュエリーが作れそうです、シャッターカイトのみでは硬度に問題がありますがこのタンブルは石英でコートされた状態なので丈夫そうです。
この石ヒーリングショップなどで「クォンタム・クアトロ・シリカ」として売られている石にとても似ています。
「クォンタム…」は商品名で「シャッターカイト+マラカイト+ダイオプテーズ+ クリソコラ+スモーキークォーツ」の混合石を指すそう、この石の内包物を見るとシャッターカイト+クリソコラ+スモーキーの3種類くらいまでなら入っていそうですね(笑)
シャッターカイトはマラカイトと同じく銅に関係する珪酸塩鉱物の一種で鮮やかなブルーが魅力的な鉱物、このブルーの地にグリーンのマラカイト、ブルーグリーンのアホアイトや*クリソコラが個性的な模様を描き出します。
この石を見る度に連想するのはアクションペインティングの巨匠ジャクソン・ポロック(Jackson Pollock)の絵画、実際のポロックの作品の中にはシャッターカイト程鮮やかな色彩を使った物は無いかも知れませんが、ポロックの作品には何処か石が描き出す自然の模様を連想させるものが有るのです。
それは多分、石工の息子として生まれたポロックが少年時代に見たグランドキャニオンの風景や、そのアートがネイティブインディアンの宗教芸術に影響を受けている事と無縁ではないのでしょう。
そう言えばポロックの作品にインスパイアされた作品*をジャケットに使ったRockバンドがありました。
その名も「The Stone Roses(石の薔薇)」もしかしたら彼等も私と同じような印象をポロックの絵画から受けたのかもしれません。
*このアホアイトの記述は私の調査不足で間違いである可能性があります。
詳しくは虚空座標さんのエントリー「銅の青を追え」をご参照下さい。