アゼルバイジャンから来た石
世間では池袋で行われている東京ミネラルショーが話題になっていますがワタクシ棗は今回は自宅待機、指をくわえて見送りでございます。
だって今回は何時にもまして時間も軍資金も無いのだ、こんな状態でショーに行っても碌な収穫は無いに違いない、そう絶対駄目さと自分に言い聞かせて我慢している次第です。
でもそういう時に限って石仲間達から「今回は良いよ」「豊作だよ」なんて報告が…
やっぱり行きたーい!!(心の叫び)
でも無理..........(涙)
と、言う訳で今回は過去の池袋ショーでお迎えした石を紹介します。
Calcite with Chalcopyrite/Dashkesan/Republic of Azerbaijan
池袋ショーの良い所は国産鉱物の業者が比較的多い事と、思わず「何処それ?」と訊きたくなる様なマイナーな国の小さな業者さんが出展するところ、じっくり廻ると面白い産地の鉱物が見つかります。
写真はアゼルバイジャン共和国のカルサイトと黄銅鉱の共生結晶。
黄銅鉱は世界中で産出される鉱物で正四面体(正方晶系)の結晶形や金色の光沢が黄鉄鉱に良く似ています。
化学組成式はCuFeS2で表され、黄鉄鉱(FeS2)とは成分に銅cuが加わっただけの違いです。
良く砂の中にキラキラとした金粒が混じっていますが、あれは大体この黄銅鉱。
本来は名前のごとく真鍮に似た黄金色ですが、この結晶は表面が酸化し緑色に変化しています。
(単なる酸化なら黒くなるので、この結晶は表面のみ銅に置換している様です。12/19追記)
世界中から来た業者さんとカタコトの英語で交渉して買うのはミネラルショーのお楽しみの一つ、上手く意志の疎通が出来るととても嬉しかったりするものです。
それは良いのですが困るのは外国の業者さんの手書きラベルの文字がヒジョーに読みづらい事。
このアゼルバイジャンの業者さんの字も判読が大変難しく鉱物名が「Chal " k" opyrite」になっていたりで正解に辿り着くのに一苦労しました。
その御陰で検索しまくってアゼルバイジャンについてちょっと詳しくなってしまった(笑)
まぁ、それも「善し」ですよね。