KAMMENNYI TSVETOKー棗猫の標本箱

"KAMMENNYI TSVETOK(カーミニツヴィートク)"は鉱物蒐集に関する個人的な覚え書きのBlogですFC2より引っ越しました。 サイト名は真の美しさを求め石の花を追い求める石工を描いたロシアの作家パーヴェル・バショーフの小説集の題名「石の花」のロシア語表記から採りました。 *当サイトの管理人は著作権を放棄しておりません、文章及び画像の無断転載はご遠慮下さい。

BLOOD QUARTZ

Fluorite

Fluorite with Quartz/Morocco

石好きの好みは千差万別、コレクションへのこだわりも人それぞれ、水晶マニア、蛍石好き、瑪瑙の模様に魅せられた人等、特定の鉱石を集め続ける人も多く見かけます。

私自身こだわって集めているのは螢石(Fluorite)ですが、もう一つのこだわりコレクションが複数の鉱物が共生している「共生もの」です。

沢庵の角切りに唐辛子をまぶした様な…写真の鉱石はモロッコ産の蛍石、周囲に赤い鉱石がちりばめられた、まさにわたしの好みの石です。

さてこの赤い鉱物の正体は何でしょう?

Bloodquartz

これは何ですか?と売っていた青い目の石屋さんに拙い英語で尋ねると「ブラ~ックォ~」「?」

「ブラックアイト??(なんじゃそれ)」「No!ブラ~ッドクオ~ッ」あぁもしかしてBlood Quartz?水晶なんだ「Oh.Yes!」こういう異文化コミュニケーションもミネラルフェアらしくて楽しいですね。

鉄分含有による赤水晶はアフリカのオレンジリバーやロシア、カナダ等で産出されますが、「血水晶Blood Qyartz」という呼び方は初めて知りました。

モロッコの業者さんだけが使う呼び名か一般的なものかは解りませんが、真っ赤な水晶が輝く様子は確かに赤い血の飛沫を浴びた様、「血飛沫螢石」何だか怪しい伝奇物のタイトルみたいですね(^^;

「沢庵の唐辛子まぶし」の方が平和で良いかな。