KAMMENNYI TSVETOKー棗猫の標本箱

"KAMMENNYI TSVETOK(カーミニツヴィートク)"は鉱物蒐集に関する個人的な覚え書きのBlogですFC2より引っ越しました。 サイト名は真の美しさを求め石の花を追い求める石工を描いたロシアの作家パーヴェル・バショーフの小説集の題名「石の花」のロシア語表記から採りました。 *当サイトの管理人は著作権を放棄しておりません、文章及び画像の無断転載はご遠慮下さい。

バイカラーフローライト

バイカラーフローライト

Fluorite with Muscovite/Chumar abakore/PAKISTAN

IMAGE2009で見つけた石です。

パキスタン蛍石とマスコバイトの共生標本です。

パキスタン蛍石と云えばピンクの物が有名でフローライトマニアの間ではスイス、ペルーの物と合わせて三大ピンクと呼ばれていたりします。

同産地ではこのピンクの結晶の他にミントグリーンの蛍石もあり2つの色が混在した「バイカラー」の結晶も存在しています。

ピンクの方は大振りな半面体の単結晶を入手済みなのでグリーンか出来ればバイカラーの物が欲しいなと前から探していましたが、それなりに見かける確率の多い石なのですが…好みのレイアウトの物はなかなか見つからない。

パキスタンのフローライトは晶形のはっきりしないずんぐりとした形のものが多く

結晶形命!の私としてはピンと来るものに出会えなかったのです。

でもこの石は一目で気に入りました。

階段状のピラミッド形のフローライトのグロッシーな輝きとマスコバイトの花びらを敷き詰めた様な華やかさがベストマッチ!フローライトのミントグリーンから淡いピンクに変化する色とマットな表面の奥からキラッと輝く虹も良い感じです。

周囲のマスコバイトはくすんだ金色に見えますが色が付いているのは表面のみ。

貼られていたシールを剥がしたら薄膜がぺろりとめくれてお馴染みの真珠色の層が顔を出しました。

バイカラーフローライト2