KAMMENNYI TSVETOKー棗猫の標本箱

"KAMMENNYI TSVETOK(カーミニツヴィートク)"は鉱物蒐集に関する個人的な覚え書きのBlogですFC2より引っ越しました。 サイト名は真の美しさを求め石の花を追い求める石工を描いたロシアの作家パーヴェル・バショーフの小説集の題名「石の花」のロシア語表記から採りました。 *当サイトの管理人は著作権を放棄しておりません、文章及び画像の無断転載はご遠慮下さい。

ミネラルコレクティングwinter'09

ホリミネラロジー(鉱物科学研究所)の展示即売会ミネラルコレクティングwinter'09を覗いてきました。

私が行ったのは三日めの日曜日、寒かった為か三日めだからか人も少なくゆっくりと標本を見る事が出来ました。

売り出しの目玉の一つパパゴ入り水晶のミニポイントは姿も見えずこれは初日に完売だったそうです、手頃なミニポイントとはいえ決して安いものではないのに人気の高さにあらためて吃驚。

ざっと見渡してお買い得だなと思ったのはアフリカ系の宝石鉱物の原石、特にタンザニアのスペサルティンやナミビアのデマントイドなどのガーネット系やタンザイナイト原石など綺麗でお手頃なものが三日めでも未だ残っていました。

今回のメインヴィジュアルに使われているマダガスカルトルマリンのスライスが思っていたより大きな物で上手く景色に仕立ててペンダントやブローチに加工してみたくなりました、あれ程大きな板が切り出せる結晶はさぞ見事なものだったのでしょうねー。

しかし、今回の即売会私にとっては「給料日前」で後に池袋ショーが控えているという最悪のタイミング。

あれやこれや欲しいものはあったのですが、結局お目当てのものだけ買って帰ってきました

という事で下の写真、ナミビアの「セプターフローライト」です。

今年のツーソンのレポートで見てその蛍石らしからぬ姿にひとめ惚れ、ずっと気になっていた石。

奇妙なこの形、似た様な形でも先端部が再結晶して肥大した松茸水晶とは生成の過程が異なり、どうやら溶解によるものの様です。

私はアフリカ産のものしか知らなかったのですが、当初(去年?)はイリノイのフローライト中にこの形が見られ話題になったそうです。

その標本は非常に高価だったそうで、何とフローライトをセプター風に削った偽物も出回っているそうな…(;´Д`)

この結晶、よ~く見ると根元に紫のゾーンが見えます、そこが私的に一番のこだわりどころ(笑)

セプターフローライト