KAMMENNYI TSVETOKー棗猫の標本箱

"KAMMENNYI TSVETOK(カーミニツヴィートク)"は鉱物蒐集に関する個人的な覚え書きのBlogですFC2より引っ越しました。 サイト名は真の美しさを求め石の花を追い求める石工を描いたロシアの作家パーヴェル・バショーフの小説集の題名「石の花」のロシア語表記から採りました。 *当サイトの管理人は著作権を放棄しておりません、文章及び画像の無断転載はご遠慮下さい。

太古の記憶

shellfossil

さて久々の(本当に久々です(^^;;申し訳ありません)更新です。

写真は今年のJJFで入手したインド産の貝の化石、見た所、形はイモ貝に似ています一見普通の貝化石に見ますが裏返してみると…



shellagazted

Shell, Agatized Fossil betul Madhya Pradesh INDIA

何と内部は見事な晶洞(ジオード)になっています。

この貝は約1000万年前の物、中央インドMadhya Pradesh州で採れたものだそうです、太古にインド亜大陸が未だ海の底であった頃を偲ばせます。

長い時間を経て外側は瑪瑙化し内部には玉随が結晶化していったのでしょう。

どこかで似た様な物を見た記憶があったのですが山田英春氏の「不思議で美しい石の図鑑」の中に同様の貝化石をすっぱりと切断した物が掲載されていました。

この貝化石フランスのショーに持っていったところ大人気で全て売り切れてしまったとの事、日本ではどうだったのでしょうか?最終日にじっくり選べる程残っていたという事は…

JJFより新宿や池袋のミネラルショーに出した方が話題になりそうですね。