KAMMENNYI TSVETOKー棗猫の標本箱

"KAMMENNYI TSVETOK(カーミニツヴィートク)"は鉱物蒐集に関する個人的な覚え書きのBlogですFC2より引っ越しました。 サイト名は真の美しさを求め石の花を追い求める石工を描いたロシアの作家パーヴェル・バショーフの小説集の題名「石の花」のロシア語表記から採りました。 *当サイトの管理人は著作権を放棄しておりません、文章及び画像の無断転載はご遠慮下さい。

今更ながらミネラルショー覚え書き

超今更なのですがミネラルショーのレポートを二つ。

殆ど自分用のメモですが…

•東京国際ミネラルフェア 2014年6月6日〜10日

今回は前回のカルール産の鉱物を持ってきたインド屋さんの様な仲間内で話題になる様なお店もなく、何となく盛り上がりに欠けたように思います。

今年のトピックとしては新しく出展したスペインの蛍石屋さん、質の良いキャビネットサイズの標本を揃えていましたが価格はやや強気、値段交渉には応じてくれた様ですが標本のサイズもありちょっと手を出せませんでした。

トピックその2は内モンゴルのそろばん型緑水晶。

この産地としてはお値段やや高めでしたので、私は比較的形の整った単結晶を一つだけ入手。

この水晶Twitterの鉱物クラスタの人たちも皆さん入手されたようで、SNSに上げられた

戦利品の写真を見るとそろばん玉がいくつも積み重なった様な群晶や微小な結晶が成長して

ゴジラの表面のようになったタイプなど同じタイプでも色々なヴァリエーションがあり人の好みもそれぞれで非常に興味深かったです。

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その3はマンナード鉱入り水晶、水晶の真ん中に黒い針が放射状に広がったウニかまっくろくろすけか?という趣の内包物が入った面白い水晶です、お店の方に許可を得て写真を撮らせていただきました。

このタイプ去年の池袋ショーあたりから市場に出ていたとのことですが、話には聞いていても本物を見たのは初めてでした。

お値段を聞くと…少々ではなくかなりの予算オーバー、今回はしっかり目に焼き付けて次回のご縁を期待する事に。

まっくろくろすけで思い出したのですが、家にあるススワタリ水晶もこのマンナード鉱?産地は違いますが場所的には近いですし同産地でもマンナード鉱内包の水晶が産出している様です。

 

• ミネラル•ザ•ワールド横浜 2014年7月25日~7日

新宿、池袋の2大ショーと違ってこじんまりとした展示スペースで入場料無料、出展者も国内業者が中心でのんびりとした雰囲気がこのショーの良いところ、比較的ゆったり見られるので初心者にはおすすめのフェアです。

内容的にはルースの業者さんが多めですが、かち割り状のラフ(未研磨の原石)を袋にざくっと詰めた状態で売っていたりティファニーストーンやプレセリブルーストーンのラフが安価に出ていたりと原石派もそれなりに楽しめます。

ゆったり見られるのでお店の方とお話が出来るのが楽しい、新宿や池袋ではそれどころではないですものね。

以前は町田にもお店があったTREASUREのご主人に久々にご挨拶したり、ロシア水晶輸入の草分け的な「水晶の店とも」のご主人に当時の苦労話を伺ったり、そういう時間が一番の収穫かも知れません。

さてお買い物の方はネットショップをいつも拝見しているKey’sMineralさんで思わぬ収穫がありました。

こちらはとても手が出せる価格では有りませんでしたがUSKさんの見事な蛍石コレクションも素晴らしかったです。

USKさんに有った内包物たっぷりのイリノイ蛍石欲しかったなぁ。