KAMMENNYI TSVETOKー棗猫の標本箱

"KAMMENNYI TSVETOK(カーミニツヴィートク)"は鉱物蒐集に関する個人的な覚え書きのBlogですFC2より引っ越しました。 サイト名は真の美しさを求め石の花を追い求める石工を描いたロシアの作家パーヴェル・バショーフの小説集の題名「石の花」のロシア語表記から採りました。 *当サイトの管理人は著作権を放棄しておりません、文章及び画像の無断転載はご遠慮下さい。

第22回 東京国際ミネラルフェア

第22回 東京国際ミネラルフェア通称新宿ショー2日目の土曜日に行って参りました。

新宿ショーの季節になると毎回同じ事を愚痴っている気がしますが(多分気のせいではない)

相変わらずとにかく人が多い!!

更にぼやくけれど大きなリュックの持ち込みは制限して欲しいです、たたでさえ大混雑で通り抜けもしいのに狭い通路でリュック背負って立ち止られると大渋滞の元になってしまう。

それでも初日よりは大分空いてますよと馴染みの鉱物店の奥様。

石を見るのも一苦労なこの状況は会場のキャパを広げない限り解消されないと思うのだけれど、諸般の事情で無理みたいですね。

さて今回私的にはアフリカ系、ロシア系に期待していたのですがこれは完璧に空振り。

アホー水晶高いよ~、一時の高騰振りよりは落ち着いてきたものの昨年の底値を知っていると手が出せません、これは買い時を完璧に逸したのか…(泣)

インド、中国などアジア勢も出展少なめ、この辺は例の新型インフルエンザの影響があるのかも。

今回は石仲間にも余りお会い出来ず、地道に集めているフローライトも今回は気に入ったものが見つからず、少しがっかりしながら会場をまわっているとそれでもチョコチョコと面白い石が見つかります。

私の様な貧乏コレクターの場合、綺麗にディスプレイされた標本屋さんより平置やトレーに無造作に置かれている石を中心にあさります、結構面白いものが安価でみつかることも。

評判が良かったのは会場奥のブルガリア鉱物の専門店。

結晶の中が抜け外郭の稜線だけが残って中空になった見事な方鉛鉱やユニークなカルサイトなどマダン鉱山産の標本が展示されていました、モダンアートの様な中空の方鉛鉱はため息が出る程素敵なのですが…かなりお高い、無理(涙)

それでも台に転がされている水晶と方鉛鉱の標本の中から手頃で形の面白いものをチョイス、前述のものには遠く及びませんが東欧の石らしいユニークな形にニンマリ。

別の店舗では、ウバイト付きの水晶や蝕像が面白いバイカラートルマリン(激安)などを入手しました。

会場に南アフリカ産の素晴らしく鮮やかな緑の蛍石もありましたが、これも高価で入手を断念。

ヒーリング系では素晴らしいトライゴーニック水晶がブラジル水晶の専門店に出ていました。

単なる逆三角の蝕像ではなくジェーン・アン・ドウの本に出ている「逆三角形は緻密な鎖状の連鎖を形成していること」という条件を満たしたものです。

このショップはいつも面白い水晶を販売しているお店で、専門店ならではのご店主の蘊蓄もおもしろく興味深いものです。

別のお店では様々な針入り水晶をスライスして磨いたものを売っていました、上手く加工すれば面白いアクセサリーの素材になりそう

ルチルクォーツの丸玉もありましたが、探すとタイチンと呼べそうな太い針のものやルチルサンが入っているものも有り、お手頃な一律価格だったので探せばお得なものがみつかりそうでした。

今回は珍しい産地の石や目新しものを探している方には不評の様ですが、ブラジル産の水晶のヴァリエーションやトルマリンやベリルの蝕像結晶などはなかなかお買い得でした。

同日開催の飯田橋のミネラルショーにも行きたかったのですが体力財力ともに尽きて断念。

やはり年齢には勝てませぬ。。