KAMMENNYI TSVETOKー棗猫の標本箱

"KAMMENNYI TSVETOK(カーミニツヴィートク)"は鉱物蒐集に関する個人的な覚え書きのBlogですFC2より引っ越しました。 サイト名は真の美しさを求め石の花を追い求める石工を描いたロシアの作家パーヴェル・バショーフの小説集の題名「石の花」のロシア語表記から採りました。 *当サイトの管理人は著作権を放棄しておりません、文章及び画像の無断転載はご遠慮下さい。

第19回国際宝飾展(IJT)

相変わらず更新が滞りがちで申し訳ありません

さて今回は私が先月これの為に振り回され続けたIJT(国際宝飾展)の話題です。

1月23日から26日の4日間開催されたこのイベントも来年で20周年、今年も盛り上がりました!と書きたい所なのだけれど…う~~んどうなのだろう。

私は初日と最終日に出展社の一員として参加しましたが初日の雪の影響は有るにせよ、あそこまで閑散とした印象のIJTは初めてでした。

主催者側の発表によると延べ37,812人の入場者数との事ですが、それ程人が入っていた実感が無いのでどのようにカウントした数字なのか不思議です。

昨今の地金高騰の影響は大きく、低価格帯を中心に14金、10金はもとより9金のものも多く見られるようになってきました、全体にデザインもおとなしめでコンサバティブ、いずこも商品造りに苦労しているなぁという印象です。

毎度お馴染みジュエリーベストドレッサー賞に選ばれた芸能人による会場「練り歩き」今回好感度抜群だったのは女優の「中谷美紀」さんでした、デコルテを強調した黒のドレスの上品な美しさもさる事ながら会場の出展スタッフに優しく語りかけ一般の人の写真撮影にも微笑んで対応している様子はまさにプロ!

素材中心のB会場もまわってきましたがパワーストーン系のブースが急増、「宝飾展」の筈なのに…と少し複雑な気持ちに…

今回素材関連も今一つ心惹かれるものがなく強いて言えばジェムクオリティのハックマナイト(紫外線でカラーチェンジする)やクオリティが高く半透明に見えるスギライトが魅力的でした。

結局、今回私がIJTで購入したのはギベオン隕石のビーズを一つだけ、ブースで採掘者のドキュメンタリーみたいなのを流していて、それが面白かったのでつい(笑)

ギベオンは鉄とニッケルの合金で出来た鉄隕石で研摩後酸処理するとニッケルの結晶が浮き出て「ウィドマンシュテッテン構造」と呼ばれる幾何学模様が浮き出てきます。

手頃な価格の6mm玉があったのでギベオンの特徴が良く出ているものを選んで購入、早速手持ちのビーズと合わせ「宇宙」をイメージしてブレスに作ってみました(^^)

ギベオンブレス