KAMMENNYI TSVETOKー棗猫の標本箱

"KAMMENNYI TSVETOK(カーミニツヴィートク)"は鉱物蒐集に関する個人的な覚え書きのBlogですFC2より引っ越しました。 サイト名は真の美しさを求め石の花を追い求める石工を描いたロシアの作家パーヴェル・バショーフの小説集の題名「石の花」のロシア語表記から採りました。 *当サイトの管理人は著作権を放棄しておりません、文章及び画像の無断転載はご遠慮下さい。

緑に惹かれて

グリーンアンバー2

相変わらずののんびり更新で申し訳ありません(^^;

さていきなりですが写真の石何だと思いますか?

この石は先月開催されたJAPAN JEWELLERY FAIR2008で購入した物です。

本当ならばこのフェアの話題で更新するつもりだったのですが…

何ともはや…

一言で言ってしまうとこのフェアってやる意味有るのかなと思ってしまったぐらい

閑散とした展示会でありまして…

殊に地金の高騰の所為でいわゆる「大衆向け」の商品の低品質化が急速に進んでいて、アクセサリーとジュエリーのボーダーが曖昧になって来ている事に危機感を感じました。

品質に対する信用って一度落とすと回復するのは難しいのに、宝飾業界よ、これで良いのかと思ってしまいました。

さて石の方も特に話題にする様な大物には巡り会えずorz

ちょっと面白いなと思ったのがこの石です。

さて何だと思いますか?

実はこれ「琥珀(Amber)」なんです。

残念ながら天然の色ではなく「加熱処理」による発色ですが、この鮮やかな緑色は魅力的。

綺麗に緑一色になっているものもありましたが、敢えて茶色が溶け込んだこのピースを選んでみました。

価格も高価ではないので軽く涼やかで肌触りの良い魅力的な素材として人気が出そうです。

以前にはこれほど綺麗な緑色の琥珀を見かけた記憶が無いので、最近このような加熱処理の技術が開発されたのでしょう。(写真の石は香港で処理された物だそうです)

魅力的な石ですがこの緑を天然の発色と偽られて売られては困るなとつい心配になってしまいます、こうした素材を扱う時はきちんとしたインフォメーションが大切ですね。

グリーンアンバー

Green Amber(発色は加熱処理によるもの)/産地不明