ミネラルフェアレポート2-東京国際ミネラルフェア編
さて、飯田橋で再会した石仲間と意気揚々と新宿のミネラルフェアに乗り込んだの良かったのですが会場に入るなり人混みと熱気に圧倒されました。
今年は震災の影響で特別展も2Fの売場もなく一部の海外業者の出展取りやめなど例年より寂しいミネラルフェアとなりましたが、事前に開催そのものを危ぶむ声も聞かれていた事を思うとこうして無事開かれたこと、なによりも貴重な標本を持って業者さん達が集まってくれた事に感謝したいです。
さて会場でKさんに教えて頂いたのは評判のブラジルからの新産出で鮮やかなフクサイト(含クロム白雲母)が付いた水晶、雲母がとても鮮やかな色でこれほど綺麗なフクサイトは久しぶりに見ました、今回は出遅れた為にキャビネットサイズ以上のものしか残っておらず残念。
インドの業者さんのお店にずっと探していたオケナイト入りのカルサイトがありましたが球状に綺麗に入っているものが見つからず、ここは妥協したくはないのでこれも見送り。
同じお店が薄く緑のファントムが入った可愛らしいヒマラヤ水晶を持って来ていました
フランスのお店にあったアフガニスタンの石英の中にエメラルドが結晶している標本、色鮮やかな緑の結晶と白い母岩とのコントラストが綺麗でかなり心惹かれました。
(長いのでたたみます)
他に目についたのは白い母岩の上に円盤状に結晶したアジュライト、エチオピアンオパールはルース・原石ともに会場のあちらこちらで見かけました。
いつも素晴らしい三葉虫の化石を出しているモロッコもののお店ではモロッコ産の綺麗なヴァナディナイトやウルフェナイトがお手頃価格、灰色の結晶にヘマタイトの薄板が刺さり赤い水晶が付いている標本があり、メインの灰色の結晶が何だかわからなかったのでお店の人に確認してみたところ「カルサイト」との事。
モロッコの鉱物は意外な組み合わせの物が見つかるので宝探し気分で覗いてしまいます。
探せば噂の千葉石も出ていたようですが、人混みと熱気で朦朧としていた所為でまたもやチェックし損ないました。(まぁ私の場合、稀産鉱物は見るだけですし)
元素標本を扱うお店や透明標本も人気。
今回は全体に新産出の鉱物やマニア向けの稀少石は少なめ、一般受けする買いやすい物を多く出している印象でした。
結局この日購入したのはバライト上に結晶したウルフェナイトと辰砂が共生した中国水晶、それと北海道の小さなアンモナイトの3点のみ。
何となく不完全燃焼気味なのと、ケースやアクリル台を買い忘れたので月曜日の閉会間際に再トライ。
前述のヒマラヤの緑水晶と半額になっていたアゲートクリークの瑪瑙を購入、瑪瑙は土曜日に買おうか散々迷っていたものなので安く入手出来て良かった!(結局ケースとアクリル台は時間切れで購入出来ず^^;)
最近の新宿ショーは化石や鉱物の標本だけではなく、磨かれたタンブルや工芸品、アクセサリーまで石関連なら何でもありで、客層もまさに老若男女が入り混じり、それぞれの好みで石を求める様子は何時行っても楽しいものです。
今回思ったのですが新宿ショーの場合、対象を決め込んで探すよりお宝探し的に気に入ったものを気楽に求める方が楽しめるかも知れませんね。
写真は重晶石上に結晶したウルフェナイトです、鮮やかな色のコントラストがお気に入り。