瑪瑙
写真は今年の新宿ショーで購入したオーストラリアのアゲートクリーク産の瑪瑙(Agate)です。
この産地の瑪瑙は色彩豊かな事で知られています、この石達を選ぶときも色とりどりの石達の中から散々迷って二つ選びました。
瑪瑙は石英(クォーツ)の一種でその豊かな色彩と模様の故に古代より護符として大切にされて来た石。
古代ギリシアの鉱物詩「リティカ」には
「この石で身を飾れば女性の心が強くなり説得力を得て願望が成就する。男性が身につければ求める事全ての願望が叶い家が喜びで満ちる。」
と記されているのだそう、どうでしょう?まぁ信じる者は救われるという事で。
世界中から産出するのでとにかくヴァリエーションが多い事、自然の造形ですから当然ですが同じ産地の石でも一つとして同じ模様同じ色彩のものは無く集めだしたら際限が無いという蒐集家泣かせの石でもあります。
さて、写真の石ですが黄色い方の瑪瑙は手に取って動かすと、細かい縞の部分に移動する影が見えます。
これは「シャドウエフェクト」と呼ばれる現象で細かい縞の部分が折り重なる事によって起こるある種のモワレ現象です。
産地には関係なく見られる現象なので、細かい縞が出ていて地の部分が詰まっていない瑪瑙を見かけたら、ちょっと手に取って動かしてみるとこのタイプを見つけられると思います。