池袋ミネラルフェアの収穫品2チューブインクルージョン
QUARTZ(Tube inclusion )SHIGER VALLEY,SKARDU/NORTHERN AREA PAKISTAN
針の様に見えるのは管状に抜けた空洞で一種のネガティブインクルージョン(負晶)です。
針水晶のルチルが高温によって溶けた跡がこのような形になったのでしょうか?
透明度の高い水晶の内部に透明なチューブが縦横に走る様子はモダンアートの様に美しくまるで光の雨が降り注いでいる様です。
この石は裏側にクロシドライト(アスベスト)が付いていて、それが表面に露出しているのでちょっとデンジャラス、美しい物には毒があると言いますがこの石は標本ケースにきちんと入れて眺めていた方が良さそうです。
クロシドライトは水晶自体にも内包されていて表からもその緑色がうっすらと見えます、もう少し細かく繊維状に入ればブルークオーツの様に見えたかもしれません。
もしかしたらチューブ状に抜けた場所に入っていたのもクロシドライト?
(2015年12月追記)
当初この石綿がチューブインクリュージョンの中身か?と思っていたのですがどうやらチューブの中身とは別物のようです。
石綿が出来た上に水晶が結晶し水晶に内包された石綿よりもっと酸などで溶けやすい鉱物が溶けた跡が空晶として残ったと考えられます。
いったい何が入っていたのでしょう?
この石についてはただ今調査中、もっと詳しい事が分かったらアップしますね。