KAMMENNYI TSVETOKー棗猫の標本箱

"KAMMENNYI TSVETOK(カーミニツヴィートク)"は鉱物蒐集に関する個人的な覚え書きのBlogですFC2より引っ越しました。 サイト名は真の美しさを求め石の花を追い求める石工を描いたロシアの作家パーヴェル・バショーフの小説集の題名「石の花」のロシア語表記から採りました。 *当サイトの管理人は著作権を放棄しておりません、文章及び画像の無断転載はご遠慮下さい。

その奥のブルー

ギラライトインクォーツ

Quartz with Gilalite inclusions/Paraiba, Brazil


これも新宿ショーで見つけたものです。

ジャカレー水晶(アリゲーター)の様にゴツゴツとした結晶の表面から下の層のブルーが透けて見えているのが写真でお分かりでしょうか。

このブルーの正体はジラライト(Gilalite)

ジラライトは2003年にアメリカアリゾナ州のGila地方で発見された銅含有の稀産鉱物でその地名をからジラライトの名前がつけられました。

鮮やかなエレクトリックブル-のカラーを持ち繊維状の結晶が球形または円盤状を形作る性質がリます。

この青いジラライトが丸いクラゲが浮遊するように透明な水晶の中に入ったものがブラジルもパライバ州の鉱山から出て産地名から「パライバクォーツ」と呼ばれてマニアに人気の宝石となっています、透明な結晶の中にブルーの水玉が散る様は可愛いのですが値段があんまり可愛く無い(笑)

一面にブルーの結晶が入っているものもあり、密かに「青かび」タイプと呼んでいたのですがこれはそのタイプの原石です。

Kuroさん@虚空座標によると昨年からこのタイプの原石が出てきたそうで、購入後にもっと透明なタイプの綺麗な石が出てきたらどうしようかと悩みましたが綺麗な石はルースにされちゃうだろと思いきって入手、価格もルースの値段を考えればまぁまぁでした(もちろん値切りましたがw)

この水晶を横から観察すると、ブルーの繊維状の結晶がファントム状に入っているのが良く解ります、この石の中心部は透明な水晶ですが中には淡いアメシストの層が重なるものもあるそうです。


ギラライトインクォーツ